【どうにかして!】とれない老犬の口臭について

シニア犬の口臭の原因は何?

老犬の口臭の原因

  • 口内の食べかすが腐食している
  • 歯垢・歯石・歯肉炎・歯周病により菌が繁殖している
  • 油分の多い食べ物を食べ、口内環境が悪化している
  • 糖尿病・胃炎など病気により口臭が強くなっている

年を重ねるごと強くなる老犬の口臭。ワンちゃんの口臭が起きる原因として、一番多いのが口内環境の悪化です。次に食べ物や何らかの病気が考えられます。

犬の口の中は、人間よりも細菌の数が多い上に歯磨きをこまめに行わない為、食べ物のカスや歯垢が溜まりやすくなります。それらを細菌が分解する過程でにおい物質が発生し、口臭の元となるのです。
歯垢や歯石が悪化すると歯肉炎や歯周病になる恐れもあります。このように口内環境から発生する口臭が最も多いと言われています。

次に、油分の多い食べ物や、消化の悪い食べ物が原因となる事もあります。油分が多い物を食べると口内が酸化し口臭を発生させます。

消化の悪い食べ物は消化不良を起こし口臭に繋がります。また、鼻炎、喉頭炎、腎臓病、糖尿病、胃炎、ガンなどを発症すると口臭が強くなる傾向もあります。

以下のチェック項目に当てはまる項目が多い場合は、病気が潜んでいる可能性があるので、動物病院で診察を受けましょう!

  • 口の中が出血している
  • 歯がグラグラしてる
  • 食欲がない
  • 口の中にしこりがある
  • よだれが多い
  • 便の回数が増える
  • 鼻をつく悪臭がする
  • 下痢をする

歯垢・歯石除去で口臭を軽減

わんちゃんの口臭の原因ナンバーワンである歯垢や歯石ですが、歯石を放っておくと歯周病に発展してしまいます。3歳以上のワンちゃんの約8割が歯周病を抱えているのです。
歯肉炎や歯周病は、炎症部位から細菌が体内に侵入し、腎臓や肝臓、心臓に障害を生じて大病へと繋がる恐ろしい病気です。こうした事態になる前段階で歯石除去を行う事をおススメします。

愛犬の歯や歯肉をチェックしてみてください。歯が茶色くなっていませんか?歯肉が腫れたり、出血をしていませんか?この場合歯周病や歯肉炎が考えられるので、一度動物病院でみてもらいましょう。

病院でも歯石の除去と費用

軽度の歯石であれば、麻酔をせずに取る事が可能です。無麻酔歯石除去の費用は4000円~個体差や動物病院によって値段が変わります。料金が安く、意識がある為回復が早いのもメリットです。麻酔のリスクを負わないので安心して受ける事ができます。

次に麻酔を使った歯石除去です。ほとんどの動物病院は麻酔を使って行います。最初に麻酔を使っても大丈夫か血液検査を行いますが、血液検査をしても、麻酔死のリスクは負います。

更に、12歳以上の高齢になると若い時よりも体が弱っているので、リスクも高くなる事を十分に理解した上で受ける必要があります。費用は25000円~ですが、重症度によって変わってきますのでかかりつけの動物病院へ確認をしましょう。

自宅でする食べかす除去、歯垢・歯石予防で愛犬長生き!

人間は30日前後で歯垢が歯石になるといわれていますが、犬の場合4・5日で歯石になってしまいます。そのため、こまめ歯磨きなどのデンタルケアをする必要があるのです。

あなたは、愛犬に歯磨きをしてあげていますか?

お口のケアは口臭や歯周病の予防だけでなく皮膚疾患や内臓疾患の予防にもつながるのです。もう老犬だし・・・と考えるのではなく、老犬だからこそデンタルケアをしっかりすることで、健康、元気、長生きにつながるのです。
犬の歯磨きの仕方は「初めが肝心!失敗しない子犬の歯磨きトレーニング方法」をご覧ください。

歯磨きが苦手な子は栄養補助食品でお口サポート

中には歯磨きが嫌いな子もいます。とくに、老犬になると性格が頑固になってくるので、飼い主では歯磨きができないことも少なくありません。
今では食べるデンタルケアの商品がたくさん販売されています。特に「グリニーズ」が有名ですね!

この記事を書いた人

OSUWARI編集部