ご飯を食べないたけでなく、元気もない場合
寝てばかりいる、吠えない、下痢や嘔吐、発熱が見られたら感染症の疑いがあります。
感染症が原因
子犬が来てすぐの嘔吐や下痢、発熱などの症状がみられる場合は、ウィルスや細菌による感染症にかかっている可能性が考えられます。ブリーダーやペットショップから購入した場合、他の犬と接する機会がありますので、そこでうつる可能性が考えられます。また、母子感染という可能性もあります。
もし感染症にかかってしまうと、数時間~数日で一気に悪化することがあり、命に危険が及ぶこともありますので、早めに動物病院で診察を受けましょう。
病気が原因
子犬の免疫力はまだまだ低いので、感染症以外の病気になる可能性もあります。子犬の場合、脱水症状を起こしたり、皮膚病やけがの場合も、すぐに悪化する場合もありますので、子犬を迎えてからの数週間は、特に健康面に注意するように注意してあげてください。
先天性・遺伝性疾患が疑われる場合
子犬がやってきて様子がおかしいと感じたとき、感染症や皮膚病、その他の外傷など、後天性の疾患にかかってしまった場合以外に、心臓病やてんかんなど、先天的な病気を生まれながらにして持っている犬もいます。もちろんブリーダーやペットショップも販売前に健康診断を受けさせるなどの配慮は行っていますが、まれにその時には見つからず、後から判明するケースがあります。
また、先天性疾患以外にも、特定の犬種に出やすい、遺伝性疾患を持って生まれた子犬もいます。
先天性や遺伝性の疾患が疑われる場合は、速やかに購入したブリーダーやペットショップに連絡して、どのようにして動物病院で診察を受けたらいいか、指示を仰ぎます。
万が一、重症化してしまったり、亡くなったりした場合
悲しいことですが、子犬を迎えてすぐに感染症により亡くなってしまったり、先天性の病気を持っていることで、病気や症状が急激に悪化し、残念ながら健康的な生活が送れなくなることが稀に起こる場合があります。もちろんブリーダーやペットショップも万全を期しての飼育に努めていますが、これらは予測出来ないことでもあります。
このような事態が発生したときには、ブリーダーやペットショップに連絡し、今後の対応について相談する必要があります。
ブリーダーやペットショップによっては、犬の購入時の契約の際に、いろいろと取り決めがある場合もありますので、契約書等を確認し、子犬の具合が悪くなった最初の段階で、まず先に連絡を入れるようにしましょう。
最悪の場合、生体の返還か代金の返金か、またはそのまま飼育を継続するか、になると思われます。短い期間であっても、家族として迎えた子犬への愛情もありますよね。しかし、犬の一生はまだまだこれからですので、後悔のない最良の方法になるように家族で話し合って決めましょう。
元気はあるのに、食欲がない場合
ご飯は食べないが、走り歩き回ったり、吠えたりと元気がある場合は、主にストレスが原因の可能性が高いです。
ストレス・不安が原因
新しい家に来たばかりの場合、ストレスや不安が原因で、ご飯を食べられない場合があります。人間も極度の緊張や悲しいことがあると食事をする気分になれなかったり、食欲がなくなりますよね。それと同じで、犬も新しい環境やストレスで食欲がなくなっています。
新しい環境に慣れるのに時間がかかる犬がいたり、犬が来てから可愛いからと飼い主が犬と長時間遊び、疲れてしまう場合もあります。新しい家族、新しい環境に戸惑うこともありますので、あせらずに注意して、見守りましょう。
いきなり餌を変える
今まで与えていた餌を急に違うものに変えていませんか?
餌を急に切り替えてしまうと、嗅いだ事のないニオイに警戒し食べてくれません。また、胃腸が食事の変化に対応できず、下痢をしてしまう可能性があります。
子犬を家に迎えて、もらってくる前に食べさせていた餌と異なる食事をさせる場合は、急に餌を切り替えてはいけません。以前与えていた餌に新しい餌を少しだけ混ぜ、回数を重ねるごとに新しい餌を混ぜる量を増やしていき、最終的には新しい餌のにみ切り替えていきます。
単に好き嫌いをしている
犬にも味の好き嫌いがあります。
食べないからとおやつを与えていませんか?
なかなか食べてくれないのを心配し、「じゃーおやつなら食べられる?」なんてジャーキーなど与えてしまっていませんか?
人間の子供と一緒で、ご飯よりお菓子の方が好きなのは当たりまえなのです。それを甘やかしていると、犬も「このご飯を食べないでいれば、大好きなおやつがもらえる!」を学び、より一層食事の好き嫌いが激しくなります。
もちろん、言いつけを守ったり、いいことをした場合、ご褒美としておやつをあげるのはいい事です!食事の変わりおやつを与えるのはNG!
好きなものばかり与えるのはNG
また、餌をコロコロ変えるのもよくありません。「こっちの餌はどう?それともこっちの方が美味しかった?」と犬の機嫌を伺っていませんか?こうした行為は、犬に自分の方が上の立場だと思われ、好き嫌いをするたけでなく、言うことを聞かなくなったりと躾にも影響がでてきます。
犬の食事の好き嫌いは、飼い主が犬を甘やかしている証拠です。「食べなければもっと美味しいおやつがもらえる!」「この前の餌がいい!あれを出せ!」なんて犬があなたを下に見ています。
大切なのは、主従関係を正すことです。あなたがリーダーで犬は従うべき、好き嫌いは許さない、教えることです。かわいそうと思う方もいるかもしれませんか、甘やかされる犬の方が可哀想なのですよ。主従関係が逆転している犬は、しつけや社会性が身につけられないだけでなく、食事が偏り病気やストレスを抱えやすくなります。可哀想という概念を捨て、日頃の犬に対する態度から変えることが大切です。
主従関係を正すには、犬の要求に答えないことです。一緒に生活をしていると、人の言葉が話せなくても「おやつがいい!」「この前の餌の方が!!」となんとなく犬が訴えていることが分かると思います。けれど、この要求には答えてはいけません。飼い主は、毅然と無視するのが正しいしつけなのです。
絶対にやってはいけないこと
ご飯を食べないからといって、無理に食べさせようとはしないください。
無理やり食べさせる
食べないからといって、わんちゃんを抱え込み無理やり口に入れるなんて行為は絶対にしないてください。食事が嫌いになるだけでなく、飼い主に恐怖心を抱き、吠える、噛むといった行動をするようになります。ご飯を食べないのが心配なら、まずは病院で診察してもらいましょう。
叱る・叩くなどして怒る
食事の時間に怒るというのもNG行為です。わんちゃんは、ご飯を食べようとして怒らていると勘違いをし、ますますご飯を食べなくなってしまいます。
本来犬にとって食事の時間とは、とても楽しみにしている時間でもあるはずです。それが、飼い主に叱られる・叩かれることで、嫌で怖い時間を認識してしまいす。身体に大きなストレスにもなるので、決してご飯を食べないからといって怒らないでください。
まとめ
ご飯を食べない場合、元気があるかどうか様子をみましょう。
■元気がない
└ すぐに病院へ
■元気がある
├ 環境の変化やストレスになることがあった→ケージで休ませて様子をみましょう。
└ 食べないからと好きなものばかり与えている→甘やかしすぎです。要求には答えず、すばらく放っておきましょう。