犬種による性格の違い
経験・環境によって変わる性格
どのような飼い主とどのような生活習慣を過ごしてきたのかで犬の性格は変化します。こちらは後天的な要素ということになります。
特に赤ちゃんの頃の経験は重要です。兄弟とたくさん係わったり、人間の子どもと係わることでその後の性格に大きな影響を及ぼします。
その犬種がもつ遺伝的性格
親の遺伝とも言える先天的な理由も犬の性格を決める重要な要素です。先祖が狩猟を主とする生活を送ってきたのであれば、それ相応の活発さ、粘り強さが必要になります。逆に牧羊などに携わる生活を送ってきたのであれば、活発さと共に明るい性格になります。
狩猟でも鳥を獲ることに携わってきたラブラドールなどは、主人に従順で優しい性格です。このように性格のベースは犬種によって確かに存在します。それは祖先の生活習慣と密接に係わっています。
おとなしい性格の犬種
- セントバーナード
- 忍耐強く家族を喜ばすことが大好きです。おとなしさと優しさを兼ね備えています。
- パグ
- 忍耐強く家族を喜ばすことが大好きです。おとなしさと優しさを兼ね備えています。
- パセンジー
- 飼い主に献身的で愛情も深いです。とにかく吠えないことが特徴です。
- パピヨン
- しつけがしやすいですが、失敗すると攻撃的になります。ずば抜けて知能が高いので注意が必要です。
甘えん坊な性格の犬種
- フレンチブルドッグ
- とにかく甘えん坊。いびきが多少あります。他人への噛み癖がつくと大変危険なのでしつけに注意が必要です。
- ボクサー
- 飼い主に忠実です。ただし警戒心が強く、他人には厳しいところがあります。どちらかというと番犬タイプです。
- シーズー
- 無駄吠えも少なく、穏やかです。甘え上手なところが人気の秘訣です。
- 柴犬
- 主人に対しては愛情たっぷりですが、利口で自立心や警戒心は強いです。
優しい性格の犬種
- トイプードル
- 温厚で人懐っこいところも人気です。運動能力・知能も高いです。
- シェットランドシープドッグ
- 神経質な面もありますが、基本的に素直なうえに飼い主思いで愛情が豊かです。
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- とても穏やかで優しく、攻撃性が低いです。警戒心も弱いと言われています。
フレンドリーな性格の犬種
- ミニチュア・ダックスフンド
- 活発で、人懐っこい代表格です。賢く、自分の決めた行動をとりたがります。
- ゴールデンレトリバー
- とても賢く、温厚です。子どもにも優しく接することができます。運動が大好きです。
- ラブラドールレトリバー
- とても賢く、主人に従順です。
- ミニチュア・シュナイザー
- 活発で自立心も旺盛ですが、穏やかです。
犬の性格は飼い主に似る?
犬や猫は飼い主に似ると言われてますがどうしてでしょうか?
活発の犬種が大人しい飼い主に飼われたら、大人しい犬になるものなのでしょうか?
人は無意識に自分に似ている犬を選んでいる!?
アメリカの大学チームの研究結果が発表されている説を紹介すると、飼う犬を決めるとき、人間は無意識で自分に似ている犬を選ぶそうです。身だしなみに気を配っている方は毛並みや毛色を見ますし、表情の豊かな方は愛嬌のある犬を選ぶ傾向にあるようです。そうなると飼い主と犬は、スタートから似ていることになります。
飼い主の生活リズム変化する
もちろん一緒に生活を過ごしていくなかで似ていく点は出てきます。散歩の嫌いな運動不足の飼い主の犬はやっぱり散歩不足で運動不足になります。神経質な飼い主と生活していると明るい性格の犬種であっても神経質になる可能性があるそうです。飼い主の生活スタイルは当然ながら犬の生活スタイルを決めますので、その影響で犬の性格が変わっていくのです。自覚を持った飼い主の行動は大切です。
飼い主さんが犬に合わせているパターンも
興味深いのは逆のパターンです。犬の影響で飼い主の性格が変わっていくこともあります。散歩をするようになってアウトドア派に変わるとか、ドッグランに通うようになって自分の健康にも気を使うようになったとか、暗かった性格が明るい愛犬のお陰で笑顔が多くなったなど、飼い主の方が愛犬の性質に近寄っていくのです。飼い主が犬の性格に似てくる場合もあるのですね。
やっぱり飼い主と愛犬は一心同体なんですね。似てくるのは当然なのかもしれません。できるだけ互いのプラス面の影響を受け合えるようになると最高のパートナーですね。