老犬の便秘|2日続いたら病院へ!犬の便秘の原因と解消法

老犬の便秘について

2日以上便秘が続いたら病院へ!

犬にとっての便秘とは二日間以上ウンチが出ない状態が続くことです。出ない状態が一日であれば犬にとっては問題ありません。便秘は体調を崩しているサインですので、すぐに動物病院へ連れて行き、担当医に診てもらいましょう。

便秘が続くと老犬にとっては深刻なダメージになります。基本的には筋力や体力の低下によって自然に便が出せない状態ですから、苦しさを感じながら毎日寝たきりになってしまいます。出来うる限り早期の解消を目指してあげてください。

老犬が便秘になる理由はいろいろと考えられます。

運動不足によるもの
筋力や体力が低下したことによる運動不足から体調を崩して便秘になってしまった状態です。

消化能力によるもの
腸内環境の異常によって消化能力が低下して便秘になってしまった状態です。

体力の低下によるもの
単純に体力が落ちて自力で便をすることができなくなって便秘になった状態です。

便秘は高齢になれば仕方のない症状です。解消法を試してみても自力で便ができない場合は、飼い主の助力が必要となります。
まずはこれから紹介する便秘解消法を試してみてください。

老犬の便秘解消法

あくまでも高齢の犬であることを忘れずに対応をしてください。若い犬と違い無理はさせられません。

①食事の変更

どんな種類のドッグフードを食べているでしょうか。ドッグフードにはシニア用というものもあります。シニア用を使用していないのであれば、切り替えが必要かもしれません。

ドライフードが主な食生活になっていると思いますが、あまりに毎日ドライフードが続くと腸内の善玉菌が不足して便秘になります。善玉菌が減り、悪玉菌が増えると別な健康被害も考えられますので注意しなければなりません。

ビフィズス菌を多めにするために食後のヨーグルトは効果的です(プレーンヨーグルトです)。全体の20%を野菜に切り替えることにより食物繊維を多く摂取し、ウンチの量を増やす方法もあります。

ただし消化は悪いですので、工夫が必要です。まずはシニア用のフードと水分で改善されますが、それでも厳しい場合は大根やにんじんを消化しやすく細かく刻み、フードに混ぜます。

ふやかしたさつまいもやごぼうなども少しであれば効果的です。

ヨーグルトや野菜を与えるときは、与える量に気をつけてください。犬は人間に比べて体が小さいため、与えすぎると過剰摂取となり返って体を壊す可能性があります。十分に気をつけましょう。

愛犬に人間の食事・食材を与えるのが怖いという方は、乳酸菌が入ったサプリメントがおすすめです。いつもの食事に加えるだけでいいので、手間や不安もありません。便秘の愛犬の食事を改善したいけど、やり方がわからないという方は一度試してみてください。

②マッサージによる解消法

背骨やお腹には便秘を解消するツボがあります。ここを根気強くマッサージしてあげることも効果的です。

大腸を刺激するツボ
腰骨に近い背骨から数えて3番目と4番目の間にツボがあります。ここを刺激することで大腸に効果があります。

胃を刺激するツボ
肋骨の最後とそのひとつ手前の間のツボは胃を刺激する効果があります。

小腸を刺激するツボ
腰骨に近い背骨とそのひとつ前の間には小腸を刺激する効果のあるツボがあります。

正確にツボを押さなくても問題ありません。背骨の近くをゆっくりとマッサージしてあげるだけでも効果はあります。お腹にもおへそ周りに便秘解消のツボがありますので手のひらを使っておへそを中心にゆっくりとマッサージしてあげてください。スキンシップをとりながら便秘も解消できますので一石二鳥ですね。

➂綿棒を使う解消法

自力で便ができない場合の最終手段です。ぬるま湯につけた綿棒を肛門に挿入します。円を描くように刺激してあげてください。便秘が解消されますが、今後も同じ作業が必要になってくるかもしれません。

綿棒による強制的な便秘解消は根本的な解決になっていません。腸内環境をしっかりと改善し、自力で便ができるようにしていくのが最善だということは忘れずにいてください。

高齢になると様々な問題が浮上してくるのは人間も犬も同じです。食生活や運動など、老犬になる前から飼い主が意識していくことで、健康な状態を維持することができます。
また、便秘が改善されるだけでも老犬にとって大きな助けになります。ぜひ解消法を試してみてください。

この記事を書いた人

OSUWARI編集部