室内で犬がマーキングをしてしまうときの対処法は?しつけも大事だけど消臭も重要!

豆太ママ

毎回ワンちゃんを叱るのもかわいそうだし、かといって自由にさせるわけにもいかないわよね。

そこで本記事では、室内で愛犬がマーキングをしてしまう理由やその対処法についてお話ししたいと思います。

マーキングをやめさせるための解決策や、マーキングをさせないための予防策についても詳しく解説していきますので、お悩みの方は参考にしてみてください♪

マーキングは犬の本能

犬のマーキング行為は、オスメス関係なく行う本能的な行為です。

お散歩の途中で、あちこちにおしっこをひっかけて歩くことがあります。

このときおしっこがちょろっとしか出ないような場合には、その行為のほとんどがマーキングだといってもよいでしょう。

マーキングはオスの場合は主に、自分の存在をほかの犬にアピールするために行います。

おしっこでニオイをつけることによって、自分のテリトリーであることを主張しているのです。

また避妊手術を行っていないメスに関しても、発情期のときにあちこちにおしっこをする行為がみられます。

なかにはオス犬のように、足を上げておしっこをする子もいるんですよ。

どちらも生理的にするおしっことは異なる、本能的な行為です。

ワンちゃん自身にも、そうせざるを得ない理由があることをまずは理解してあげましょう。

室内でマーキングをしてしまう理由とは?

散歩中はあちこちにほかの犬のニオイがするため、縄張りを誇示するためにマーキングをするというのは納得できます。

しかし愛犬が室内でマーキングをしてしまうというのは、いったいどういった理由からなのでしょうか?

豆太ママ

ほかの犬がいないおうちの中なら、そんなにマーキングをする必要ってなさそうだよね?

それでも頻繁に室内でマーキングしちゃう子は、珍しくないワン。

豆太

実は愛犬が室内でマーキングをしてしまうのには、縄張り意識以外にもいくつか別の理由があるのです。

知らないニオイがして落ち着かない

ワンちゃんにとって本来、家の中は安心できるエリアです。

基本的には自分のニオイや家族のニオイなど、知っているニオイがする場所。

そこへ知らないニオイのするものや、慣れない香りのするものがやってくると…。

とたんに不安な気持ちになってしまい、自分のニオイで覆うためにおしっこをかけてしまうこともあるのです。

引越しによる環境の変化や、新しい家具の購入などは、愛犬にとって強いストレスになってしまうこともあるでしょう。

こういう時はマーキングをすることで、気持ちを落ち着かせようとしているのかもしれませんね。

僕のことを見てよ!かまってよ!

愛情たっぷりに構ってもらうことが大好きなワンちゃん。

家族とのコミュニケーション不足などによるストレスや嫉妬などでも、マーキングをするようになることがあります。

たとえば赤ちゃんが生まれた、新しいワンちゃんが来たなど、家族が増えた場合などによくみられるパターンです。

また大好きな飼い主さんに新しい恋人ができ、なんだか知らない臭いがする!?という場合にも、寂しさや不安からマーキングをしてしまうこともあるようです。

豆太ママ

なんだか自分がのけ者にされちゃったように感じるのかもね

ひとりぼっちは怖いよ、不安だよ

長時間一人でお留守番をした経験がない子が、家族と離れることで不安を感じてしまうこともあるでしょう。

こうした経験をきっかけに、マーキングをするようになってしまったという愛犬も少なくはありません。

このように愛着のある人と離れることに不安を覚え、問題行動をしてしまうことを分離不安症とよびます。

マーキングに限らず、無駄吠えや自傷行為(同じ足を舐め続ける、血が出るまで噛む)、物をかんだり壊したり、なかには食糞を始めてしまうワンちゃんもいるほど。

分離不安が起こる原因はいろいろありますが、このような場合にはしっかりとしたケアが必要となるかもしれません。

あまりにも行動が極端な場合や様子がおかしいと感じたときには、投薬治療などのケアが必要になります。心配な場合には、獣医に相談してみると良いでしょう。

膀胱炎などの病気が原因の場合も

ある日突然、『ソワソワ、うろうろしはじめて、ちょっとだけおしっこをする』といった行為をあちこちで繰り返すようになった場合には要注意です。

このようなケースでは、愛犬が膀胱炎を患っている可能性があるからです。

膀胱炎になると頻尿になる上に、ちょっとしかおしっこが出ないといった状況に陥ります。

こうなると、屋外・屋内問わずおしっこをせずにはいられなくなってしまうのです。

急にくるくる回っておしっこをしたり、そわそわすることがふえたり、おしっこをするときに鳴くようなことがあれば膀胱炎である可能性が高くなります。

犬の膀胱炎はほとんどが投薬治療で治りますので、獣医に相談の上、適切な治療を受けるようにしましょう。

犬のマーキングはしつけで改善する?

掃除や消臭を徹底しても、マーキングを繰り返してしまう子もいます。

少量のおしっことはいっても、その回数が多ければ飼い主としてもうんざりしてしまいますよね。

フローリングや家具、柱や壁などにおしっこをされてしまうと、床材や壁材などを傷めてしまうこともあります。

ただしマーキングをした場所にワンちゃんを連れていって叱ったとしても、ワンちゃんにはなぜ叱られているのかが理解できないことが多く、残念ながらあまり改善しません。

なんとなく「良くないことをしたんだな」…と感じて悲しい目をし、耳や尻尾を下げますが、何がいけないことだったのかわからずまた同じことをしてしまうことが多いのです。

あまりにも強く叱られてしまえば、かえってそれがストレスになってしまい、新たなマーキングの原因となってしまう可能性もあります。

豆太ママ

じゃあ、マーキングしないようにしつけをすることは不可能なの?

マーキング自体は本能によるものだから、単純にしかるなどのしつけではむずかしいワン。

豆太

とはいえ、しつけで改善させられる可能性もゼロではありません。

たとえば

  • トイレは屋外でするようにしつける
  • 主従関係をしっかりと築く
  • マーキングをしそうなときに「ダメ」と制する

などといったしつけや行為は、マーキングをやめさせるために効果的なしつけになります。

成犬になってからトイレのしつけをやりなおすのは、容易ではありません。

しかしあらためてしつけをすることにより主従関係が確立されるほか、粗相をして良い場所とそうでない場所があることへの理解につながりますので、取り組んでみる価値はあるでしょう。

そのほかしつけとは異なりますが、去勢や避妊手術をすることによって、縄張り意識や発情によるマーキング行為が抑えられる場合があります。

去勢などをされていない場合には、検討してみるのも良いかもしれませんね。

室内でマーキングをしてしまった場合の対処法とマーキングをやめさせる方法

ワンちゃんが室内でマーキング行為をする原因や理由はさまざまです。

とはいえマーキングを頭ごなしに叱っても、正直あまり効果はありません。

まずは粗相をしてしまった場所を、徹底的に掃除して、ニオイを除去することが重要です。

消臭剤などを使ってニオイを消してしまえば、同じ場所におしっこをかけてしまう機会は確実に減ります。

ワンちゃんが不快に感じるようなニオイもきれいさっぱり消してしまえれば、縄張り意識によるマーキングや不安な気持ちからくるマーキングは治まってくるはずです。

それでもマーキングを繰り返してしまう場合や、同じ場所に何度も粗相をしてしまう場合などには、何かワンちゃんなりに理由があるのかもしれません。

まずはどのような場所にマーキングをするのか、どういったときに行為が増えるのかなど観察をしてみるようにしましょう。

もしかすると、マーキングをしてしまう理由がわかるかもしれません。

あとはその理由に合わせて、適切に対処をすればOKでしょう。

豆太ママ

まずはマーキングをした場所の掃除と消臭ね!

粗相をした場所の周辺も消臭剤で消臭しておけば、『不安なニオイ』に対するマーキングも防げるワン。

豆太

マーキング対策はニオイがついている場所の消臭が重要

  • 粗相をしてしまった場所は徹底的にきれいにしてニオイを除去
  • わんこが不快に感じるニオイはあらかじめ消しておく
  • 専用の消臭剤を、マーキングをしてほしくないところにスプレーしておくことで予防にも
  • 嫌なニオイをつけるスプレーよりもニオイが徹底的に消せる消臭剤の方が効果的

この記事を書いた人

OSUWARI編集部