子犬のくしゃみしてるけど大丈夫?実は重大な病気の前兆であることも

犬種により、くしゃみを起こしやすい犬もいます

病気ではなく、ホコリや花粉などのちょっとした刺激や気温差などで、くしゃみを起こしやすい犬種もいます。パグやブルドッグなどの鼻の短い犬種では、鼻の長い犬種に比べて、外からの刺激を直接鼻の奥へ吸い込んでしまいやすいので、くしゃみを起こしやすくなります。子犬の場合はその距離がさらに短いので、余計に刺激を受けやすいのです。また、飼い主さんの吸うタバコなどの煙の刺激に弱いわんちゃんもいます。

その場合は室内の換気を行って室温調整をしたり、鼻や顔周りを拭いて清潔にしてあげ、引き続き様子を見てあげましょう。

アレルギー症状や鼻炎がある場合

犬にも人間同様、アレルギー症状が出たり、ハウスダストやダニ、花粉に反応することがあります。抗体が無い犬の場合、子犬の場合も母犬からの免疫が切れる頃に、その症状が出始めることがあります。子犬のうちはアレルギー検査を行っても、はっきりとした原因や数値が出にくいので、成犬になってからの正式な検査が望ましいでしょう。もし母犬の様子などを聞くことが出来る場合は、遺伝性がないかを調べ、疑いがある場合は、要因であるものを遠ざけた生活を送るようにします。

鼻炎や蓄膿などがある場合にも、そのむずがゆさから、くしゃみを頻繁にするときがあります。その症状がひどいときには、動物病院を受診し、相談して治療を行いましょう。

室内では切花や観葉植物を置くのを避けて、室内にホコリなどを溜めないよう、こまめにお掃除します。また花粉の時期の外出も控えめに。鼻水や鼻汁をたくさん出すような場合は、こまめに顔や鼻の周囲を優しく拭いて、清潔を保つようにしてあげましょう。

一番怖いのは感染症の前兆

子犬のくしゃみで最も注意が必要なのは、細菌や感染症によるものです。くしゃみは子犬の免疫の低い時期に、かかりやすい感染症の初期症状でもあります。感染経路で考えられるのは、母犬・ブリーダーやペットショップでの集団飼育環境・先住犬等からの感染が疑われます。

個体差もありますが、感染症の潜伏期間は平均して4・5日から1週間ほどなので、子犬を迎えてから、1週間~10日以内に、くしゃみを頻繁に起こすようであれば、これらを疑い、くしゃみ以外の症状がないかもみて、念のため動物病院を受診した方がよいでしょう。万が一、感染症にかかっている場合、数時間の間でも急激に重症化する場合がありますので、注意が必要です。

くしゃみが初期症状として出やすい感染症には、犬アデノウィルスⅡ型、犬ジステンバーウィルス感染症、犬パラインフルエンザウィルスなどがあります。これらの病気にたいしては、母犬からの免疫がなくなる頃に予防接種で補います。しかし、子犬自身の免疫力が弱っていると感染して数日で命を落とすことがありますので、くしゃみひとつであっても、注意深く見守ってあげてくださいね。

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OSUWARI編集部