犬がおならをするのは、腸内で問題が生じているから?!

便秘よるガスが溜まる

便秘でガスがたまっているので、水分をこまめにとらせましょう。

犬も摂取水分が少なくなって便が硬くなったり、運動量が少なく腸が動かなくなると、便秘になってしまいます。

便秘を起こして腸内に便が長く溜まると悪玉菌が繁殖し、ガスが溜まる場合があります。そのガスが少しずつ「おなら」として押し出されてくるのです。

便秘で腸内に長く便が溜まると、腸壁が炎症を起こし、腸炎になる場合がありますので、便秘を出来るだけ早く解消するよう、水分を多めに取って、適度な運動をして腸を動かすようにしましょう。それでも便が出ず、便秘が続く場合には、病院を受診し整腸剤や軟便を促すお薬を処方してもらいましょう。

下痢の前兆

下痢によってガスが発生することも。様子をみながら食事を調整しましょう。

下痢の前兆としておならが出る場合もあります。消化器官内で消化不良を起こしたり、腐ったものを食べて腸内に細菌が増えたり、体調変化などで腸内環境が崩れたりすると、下痢を起こすことがあります。下痢になると腸内のバランスが崩れ、ガスが発生する場合があり、それが「おなら」となります。

下痢を起こした場合は、食事を1食抜いて、消化器官への負担を減らしましょう。その後の便をみて、元の状態に戻れば問題ありませんが、それでも下痢が続くようであれば、腸炎を起こしたり、脱水症状が出たりする場合もありますので、一度動物病院を受診しましょう。

腸炎を起こしている

犬の下腹部がパンパンになっていたら、腸が炎症を起こしているかも。

犬のおならが続いてなかなか止まらないようなときは、犬のお腹辺りを触ってみましょう。

下腹周辺がパンパンに膨らんでいるような場合は、腸炎を起こしているかもしれません。

腸炎を起こすと、腸壁が腫れて分厚くなり、便やガスの通りが悪くなることから、腸内にそのガス溜まって下腹が膨れることがあります。そのたまったガスが少しずつ「おなら」として出ています。

腸内にガスが溜まると胃も圧迫されることから、食事を取らなくなる場合もあります。下腹の張りがひどい時は動物病院を受診しましょう。

妊娠しているとき

赤ちゃんがお腹を圧迫して、おならがでることも。健康面に心配はありません。

メスの犬が妊娠していると、お腹を赤ちゃんが腸を圧迫し、腸内に溜まったガスを押し出すようにして「おなら」が出る場合があります。

犬の妊娠期間は約60日ほどですが、普段から肥満気味の犬で、予想しない妊娠であった場合、飼い主が気付かないことがあります。

妊娠初期は食欲がなくなり、あまり食べなくなって痩せることがありますが、安定期に入ると食欲が増し、痩せた分を取り戻すように増加するので、トータル的には体系があまり変わらない犬もいます。

妊娠後期になると赤ちゃんが日に日に大きくなりますので、お腹は外見的に変化が起こり、乳腺が張ったりしますので、それまで気がつかなかった場合にも、判るようになります。

妊娠による腸の圧迫でのおならは、健康面では心配ありません。

臭いだけなら肛門腺から臭っている場合も

音がしないのに臭い時は、肛門腺や肛門についたウンチの臭いかもしれません。

「おならかな?」と思っても、音のない臭いだけの場合のときには、「おなら」でななく肛門腺付から臭っていることがあります。

犬には便が出やすくなるように、肛門の横から分泌物を便と一緒に出しています。この肛門腺部分には、便の排泄時に便の一部が溜まることから、臭いの原因となることがあります。

肛門腺のケアを怠ると、この分泌物が漏れ出してきて、おならのような臭いがすることがあります。

おならのような臭いを出さないように、シャンプー時には分泌物の溜まる部分を、指で優しく絞りだして、分泌物を溜めないようにしましょう。

溜まったまま放置すると、溜まった分泌物が腐敗して化膿する場合があります。お尻を床やカーペットにこすりつけるような行為が見られたら、肛門腺のケアをしてあげましょう。

犬のおなら まとめ

おならの腸の不調を訴えるもの!様子をみながた食事やお水を調整してあげましょう。

  • ウンチをしていない、床におしりをこすりつける:便秘によるおならかも。水分をとらせましょう。
  • 下痢をしている:下痢によるおならかも。食事の量を減らして様子をみましょう。脱水症状には気をつけて!
  • 犬の下腹部が張っている:腸炎の恐れ有り。動物病院へいきましょう。
  • 妊娠している:赤ちゃんの圧迫によるもの。心配ありません。

この記事を書いた人

OSUWARI編集部