犬の外耳炎ってどんな病気?
耳から鼓膜までが炎症を起こしている状態です。
耳の入り口から鼓膜にかけて炎症が起こることで様々な症状が出てくる病気です。人間と違って犬は耳の形も様々ですが、構造は同じなのでどの犬種でも発症する可能性はあります。ただ耳の形の差でかかりやすい犬種があることも事実です。
外耳炎にかかりやすい犬種
- ゴールデンレトリーバー
- パグ
- シーズー
- ダックスフンド
- トイプードル
タレ耳のダックスフンドやバグ、耳道内に被毛があるトイプードルなどが耳の中が蒸れやすいために外耳炎になりやすい犬種です。
外耳炎が悪化すると、炎症が外耳だけに留まらず、内耳までに進行していき、内耳炎、中耳炎になってしまうので、早めに治療する必要があります。
もしかして病気?外耳炎の症状4つ
- 耳を掻こうとする
- 耳垢が異常に多い・耳が臭い
- 耳を気にする仕草をする
- 湿疹など耳に異常がみられる
耳を掻こうとする
犬が耳を触ろうとして掻く動作を繰り返します。
耳垢が異常に多い・耳が臭い
外耳炎の一般的な症状として現れやすいのが【耳垢】です。耳垢がたまり、何度、耳掃除をしてあげても、数日でまた溜まってきます。また耳垢の臭いがきついのも外耳炎の特徴の症状として現れます。
耳を気にする仕草をする
耳を直接、掻くことができない為、【頭をふる】、【耳を床にこすり付ける】、【首をしきりに掻く】などの仕草を繰り返すこともあります。
湿疹など耳に異常がみられる
見た目の変化では【湿疹ができる】、【いつもよりも赤い】、【いつもと耳の内部の色が違う】などです。
どうしてなるの?外耳炎になる原因について
ダニ、菌、アレルギーなどが原因です。
- ダニ
-
「耳ヒセンダニ」と呼ばれる、耳の外耳に寄生するダニがいます。耳垢などを食べて卵を産みどんどん数が増えていく、寄生ダニです。とても痒がり、耳の中にべっとりとした黒い垢の用なもの画たまります。
- 細菌や真菌による感染
-
「マラセチア」と呼ばれる真菌は、どこにでもいるカビで健康な犬についた場合、症状もでないですし増えないのですが、皮脂をエサとしているので、何らかの原因で皮脂が多くなっている場合は、大量に増え、痒み、赤み、耳垢などの症状がでます。 耳の傷から細菌が入り込み、感染する場合もあります。
- アレルギー、異物(腫瘍、植物)によるもの
この病気は治る?外耳炎の治療法
- ダニによるもの
-
薬用シャンプー、注射投与、投薬
- 細菌、真菌によるもの
- シャンプーと抗生剤、抗真菌剤など投薬
- アレルギー、異物によるもの
-
アレルゲンの特定によりアレルゲンの排除、異物を取り除く処置 、場合によっては手術を進められることもあります。
※また治療しているにもかかわらず、中々治癒しない、短期間に何度も繰り返す場合は、皮膚病に強い病院を紹介してもらい転院してみるのも一つの方法です。
※耳の洗浄は、痛み、強い炎症が出ている場合はあまり行われません。(様子を見ながら少しずつ通院で洗浄する場合もあります。)
飼い主ができることは?外耳炎の再発の予防方法
イヤークリーナーで優しくケア!シャンプー後は水分をしっかりとってあげて!
再発しやすい病気と言われていますが、1度かかってしまったら、外耳炎にかかりやすい性質の犬だと理解してあげることです。2.3日に1回は耳のチェックをしてあげて、シャンプーの後は必ず耳の中をよく拭いてあげてください。
日頃から耳のチェックをしていると、耳垢が溜まっているのを見つけることがあると思いますが、家庭での耳掃除では傷をつけてしまったり、耳垢を中に押し込んでしまうこともあります。市販の耳洗浄液なども使用しながらケアしてあげてください。また、動物病院で耳掃除のやり方の指導をうけると良いと思います。