犬が鼻水を出している時に考えられる病気6つ

鼻の病気による症状

ドロッとした黄色い鼻水は、鼻炎や副鼻炎の恐れがあります。はやめに病院へいきましょう。

鼻水が止まらない、鼻汁の量が多いなどの場合、原因として考えられるのが鼻炎です。鼻炎の一般的な症状としては、鼻水の他にもくしゃみなどの症状もみられます。

鼻炎が軽い場合は透明の鼻水ですが、悪化するとドロッとした黄色い鼻汁となります。鼻炎が慢性化してしまうと副鼻腔炎や蓄膿症となることもあるので、鼻水が何日も続くようであれば、一度動物病院を受診してみましょう。

鼻炎が長期間続くと、副鼻腔炎や蓄膿症となり、完治にはかなりの日数がかかってしまいますので、出来るだけその症状が軽いうちに治療しましょう。

感染症のおそれがある

予防接種していない子は、要注意!発熱やくしゃみ、元気がないなど風邪のような症状は、感染症かも。

犬の鼻水が長く続くような場合、伝染性気管気管支炎「ケンネルコフ」にかかっている場合があります。ケンネルコフとは、犬パラインフルエンザや犬アデノウイルスII型など、複数の細菌による感染症を併発している状態をいいます。

初期症状としては、人間の風邪に似た症状がみられ、くしゃみや咳を起こし、悪化すると発熱や鼻水の症状もみられます。

これらの感染症は重症化すると、命にかかわる重篤な病気です。感染症は体力のない子犬や老犬にとっては命にかかわります。

一番有効な対策は、年に1回の予防接種を受けることですので、忘れずにきちんと摂取するようにしましょう。

アレルギーによる症状

目も充血していたら、花粉やホコリなどのアレルギーの可能性。

犬にも花粉症などのアレルギー症状がみられることがあり、鼻水やくしゃみ、目の充血やかゆみも起こします。透明の鼻水をぽたぽたと床に落としたり、くしゃみを何度も繰り返すなどの症状が出ることもあります。

しかし、犬の花粉症の投薬によるは、副作用もあることから症状がひどい場合にのみに行われますので、一般的な対策としては、お部屋に空気清浄機を設置したり、散歩から戻った際には、家に入る前にブラッシングや体拭きタオルなどを使用して、花粉を落としてから室内に入るようにするなど、花粉対策をしてみましょう。

急な温度の変化によるもの

真夏と真冬は、温度の変化で鼻水ができことも。透明な鼻水なら、あまり心配いりません。

外気の冷たい屋外から暖かい室内に入った際などに、その急な気温の変化から、鼻水やくしゃみを引き起こすことがあります。冬場や寒冷地で生活する犬等にみられる症状で、鼻炎を起こす犬にもみられる症状です。

また鼻の粘膜が過敏になっているときにも起こしやすく、透明な鼻水が出ますが、この場合は気温差がなくなれば次第に治まる症状なので、あまり心配することはありません。

それ以外にも、室外飼育の犬の鼻水が止まらない場合もあります。冬場の寒い時期などは夜になると急激に冷え込みますので、敷物などをハウスに入れてあげたり、ハウスの出入り口に風が吹き込んだりしないように、寒さ対策をしてあげましょう。

刺激臭によるもの

強いに臭いで鼻水がでるケースも。空気を入れ替えてあげましょう。

犬の嗅覚はとても鋭いため、刺激臭にも敏感です。そのためお部屋の芳香剤や消臭スプレー、女性の香水や室内での喫煙によるタバコの煙なども、犬にとっては強い刺激臭となり、鼻水が出ている可能性があります。

犬の嗅覚は人間の約100万倍以上ともいわれていて、犬の嗅粘膜は、人間の10~50倍ほどあるといわれているため、人が気にならない程度の臭いでも、犬にはとても強い刺激と感じて鼻水を出しているのかも。

短頭種にみられる症状

鼻炎を起こしやすい犬種は、あまりに症状がひどい場合は、病院へ

パグやブルドッグなど、顔が丸くて鼻先がつぶれたような犬のことを、短頭種といいます。これらの犬種は、他の犬種に比べて鼻腔狭窄になっていることがあります。

その多くは先天的に鼻の穴や気管が狭い状態となっていて、そのため鼻の中の粘膜が炎症を起こし、腫れてしまことで、鼻腔狭窄の状態となってしまいます。

このような症状になると、どうしても鼻水が多く出てしまうので、ひどい場合は動物病院を受診してみましょう。

犬の鼻水 まとめ

透明な鼻水なら、少し様子をみましょう。黄色いドロっとした鼻水は、すぐに病院へ!

  • 黄色いドロッとした鼻水、くしゃみをする:鼻炎、副鼻炎の疑いがあります。症状が軽いうちに病院へいきましょう。
  • 透明な鼻水:刺激物、温度の変化によるもの。あまりにも症状が続くなら獣医師に診てもらいましょう。
  • 目も充血している:アレルギーの可能性が高いです。アレルギーの原因を特定し、対策を打ちましょう。

この記事を書いた人

OSUWARI編集部