寝たきりの犬の食事について

寝たきりのワンちゃんのドッグフードとは?

もし病気が原因で寝たきりになった場合は、獣医師のアドバイスを受け、食事に気を付けましょう。慢性的な病気を抱えている場合は獣医師に相談をして、しっかりと指導を受ける事が大事です。

肝疾患では良質なたんぱく質、腎疾患はたんぱく質とリンの制限、心疾患はナトリウムの制限など、病気によって制限が変わります。

多くのメーカーが、栄養管理ができるフードを出しています。フードは消化が良く、少量でたんぱく質や脂肪、ビタミンが取れるものがベストです。寝たきりの多くのワンちゃんは嚥下機能が衰えている事が考えられますので、固形物ではなく、ドロドロの液体状に加工してあるものを与えましょう。

寝たきりワンちゃんの食事の種類とは?

先述したように、寝たきりのワンちゃんは嚥下機能が衰えている可能性があり、場合によってはふやかしたフードでも食べれない事があります。その時は、ペースト状にしたご飯を流し込む方法があります。

栄養バランスの取れた介護食は手軽に利用できてとても便利です。今は、介護食も種類が多く、バラエティに富んでいるので、ワンちゃんが飽きない様に色々な味を試せば、食事の時間がより楽しみになるでしょう。

日常的に手作りフードを作っている家庭の場合は、野菜や肉を茹でて細かく刻み、フードプロセッサーをかけ、粥状にして流動食を作ります。もし、粥状ではうまく飲み込めない時はゼラチンや寒天で固めてとろみをつけると飲み込みやすくなります。

手作り流動食を作り置きした時は、与える前に少し温めてあげてください。匂いが強くなり、食欲をそそる上に、腸にも優しく刺激を与えません。

食事の与え方のポイントとは?

寝たきりの状態だと起きて食べる事はとても困難です。食べさせる時は少し体を起こしてあげましょう。もし座る事が出来るのなら、座らせて食べさせることも大切です。

お座りが出来る場合は頭を下げなくても食べられるように、お皿を台の上に乗せて食べやすくします。寝たきりの状態でもフセができるのであれば、飼い主さんが正座をして、足に挟んであげましょう。いづれにしても頭を少し高くして与えるようにしましょう。

口を大きく開ける事ができなかったり、上手く飲み込めない時は、シリンジを使うと便利です。犬歯のわきの歯の隙間からシリンジを差し込み、少しずつ流動食を口の中に流し込みます。

そして、1度の量を少なくして回数を多く与えるようにしましょう。そうする事で、消化器への負担を和らげる事ができます。

寝たきりワンちゃんの食事の注意点

「寝たきりの状態でもいつも通りご飯を良く食べる!」普段と変わらず元気にモリモリとご飯を食べてる愛犬を見ると嬉しくなりますが、動けない状態では注意が必要です。

寝たきりの場合は運動量が減り、胃腸の動きも鈍くなっていきます。その為、食欲旺盛でも便秘や軟便、下痢を引き起こしかねません。そして、排泄で肛門に負担をかけると炎症を起こしてしまいますので、食事の量には注意が必要です。愛犬にあった適量を与えるようにしましょう!

また、フードにばかり気をとられて水を与える事を忘れがちです。口の開かないワンちゃんには、水も同様に舌の上や口の横の犬歯の後ろからシリンジで少量ずつ与えてあげてください。気管に入らないように、頭を少し持ち上げて与えるようにしましょう。

この記事を書いた人

OSUWARI編集部