犬のうんちは健康のバロメーター!色、形、臭い、回数をチェックしよう!

犬のうんちは健康のバロメーターです!

うんちは健康のバロメーター

硬さ、色、臭い、回数、量をチェックしましょう。

犬はどのようなうんちが健康なうんちなのでしょうか。基準を知っていれば愛犬の症状の早期発見につながりますよ。

【硬さ】
うんちが適度に硬く、ティッシュなどで掴んでも崩れない程度です。 柔らかい場合は、餌の量が多い、餌が体に合わない、腸内環境が悪いなどが考えられます。 愛犬が下痢をしている場合は、「犬が下痢を起こす原因と対処法」を参考にしてください。

【色】
うんちは茶色、こげ茶色、黄土色が健康な証拠です。それ以外の色の場合は病気にかかっている可能性があります。 うんちに血は混じっていませんか?血便をしている場合、腸内の異状や病気が考えられます。詳しくは「犬が血便で考えられる病気について」を読んでください。

【臭い】
ウンチが異常に臭くないですか? うんちが臭いということは、「脂っこい食事を与えている」「腸内環境が悪化している」などが考えられます。まずは、食事を見直してみましょう。

【回数】
毎日うんちしていますか? 成犬のうんちの回数は、1〜3回ぐらいです。子犬や小型犬は、もう少し回数が増えます。 突然増えたり減ったりするのは注意が必要です。また、あまりに回数が多い場合(5回以上)餌が消化・吸収されていない可能性があります。食物繊維を与え過ぎていませんか?わんちゃんの食事を見直してみましょう。

【量】
うんちの量は、食べた量より少ないくらいが目安です。

色別にみる犬の健康状態

うんちと健康

犬のうんちは茶色が健康の目安です。植物性の食事が多い(食物繊維が多い)場合は黄色に近づくので、黄土色でも問題はありません。腸内環境の基準で考えるとアルカリ性だと黄色に近い色になり、酸性だと黒っぽい色になります。

灰色・白っつぽい色・透明のうんちは……

肝臓、膵臓に異常がある場合が考えられます。胆のうで分泌される胆汁の異常であれば、肝炎や肝石症。膵臓で分泌されるリパーゼ(消化酵素)の異常であれば、膵炎の疑いがあります。すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

おやつの食べ過ぎ(カルシウムの摂取過剰)でもうんちは白い色になります。ただしこの場合は2~3日で元に戻ります。

緑色のうんちは……

腸内環境が悪化している証拠です。善玉菌が減少し、悪玉菌が増加し、腸の運動が低下して胆汁のビリルビンの吸収力も低下しています。または腸炎の可能性もあります。どちらにしてもビリルビンの吸収力の問題です。すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

黒色のうんちは……

出血を含んでいるうんちです。タール便とも呼びます。血便が混じっている場所で悪い箇所はだいたい把握できます。
うんちの周囲に血が見られる場合は肛門付近(大腸下)の出血が考えられます。
中身に血が見られる場合や真っ黒な場合は緊急を要します。胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの胃や腸内での出血です。早急に動物病院へ連れて行ってください。重症の胃炎かもしれません。

形でみる犬の健康状態

うんちの柔らかさ

犬のうんちは適度に硬いのが健康な状態です。

【柔らかい】
いつもよりも幾分柔らかいぐらいであればストレスが原因です。また、食事の量が多く消化しきれていない場合も起こります。 水分の多いベチャベチャな泥状のうんちが続く場合は、動物病院で一度診察してもらいましょう。

【硬い】
食事の量が少ないのが原因かもしれません。肉を多くとったり、カルシウムを多く摂取し過ぎると硬くなります。 また、あまり硬すぎると排便時に肛門を切ってしまい出血することもあります。食事の量を少し増やして様子を見てみましょう

臭いうんちとは、腸内環境の悪化が原因!

消化不良な状態でうんちをすると、臭いうんちになります。この場合、腸内環境に問題があるケースがほとんどです。 腸内細菌の悪玉菌が増殖していることで、消化・吸収がうまくできず、うんちや体臭のニオイがきつくなるのです。

ヨーグルトで善玉菌を増やそう

腸内環境を整えることで一番有名なのはヨーグルトでしょう。今や多くの食品会社が生きた乳酸菌の入ったヨーグルトを販売していますよね。 人間と同様に、犬の腸内環境改善にヨーグルトは有効です。 ヨーグルトを食べると、悪玉菌を減らす善玉菌が増え、腸内環境をキレイにしてくれます。

味付きのものだと糖分の取りすぎになるので、プレーンヨーグルトを与えましょう。1日ティースプーン1杯分与えれば十分です。 中には、乳製品が合わず下痢をしてしまう子もいるので注意しましょう。

犬のうんちは健康のバロメーター!毎日チェックしてあげましょう!!

ほぼ毎日決まった時間に決まった場所で犬はうんちをします。 ただうんちを処理するのではなく、愛犬の健康状態を知ることのできる貴重な機会であることも忘れずにいてください。何事も早期発見、早期治療が重症にならないで済む大切なポイントですよ。
愛犬の体や環境だけでなく、うんちまでしっかり注目し、健康維持に努めていただければ、愛犬は長く健康でいられます。

身体の異状はウンチとなって出やすいんだね!毎日チェックして愛犬の変化や身体の調子を確認してあげようね!

この記事を書いた人

OSUWARI編集部