吠えるポメラニアンのしつけ方|原因別に教えます!

よく吠えると言われるポメラニアン。その吠える理由

ポメラニアンは犬の中でもよく吠えるよ言われている犬種です。小型犬なため声がよく通るのも「よく吠える」と言われてしまう原因です。

ポメラニアンに限らず犬が吠えるのには理由があります。人間の赤ちゃんが泣くのと一緒です。
なぜ吠えているのか理由が分かれば、ポメラニアンの無駄ぼえも改善することができます。

ポメラニアンが吠える理由として考えられるのは、「強い警戒心から」「飼い主への要求」です。

ポメラニアンはスピリッツ犬ですので、勇敢で警戒心が強い犬です。当然、威嚇のために吠えることが多くあります。また、飼い主が甘やかしていることで、自分の要求はなんでも通ると思っているため、その要求が通るまで吠えている可能性があります。

威嚇によって吠える場合

恐怖から吠えていることに繋がります。

特に社会化が上手くできていないポメラニアンに多く見られます。
社会化とは生後三ヶ月までの時期に、いろいろな刺激や環境を体験することによって慣れることをいいます。この社会性が不十分だと物音や人、刺激に過敏になり、臆病になります。

ですから子犬の時期には兄弟の触れ合いや抱っこ散歩などがとても重要になります。最近は早過ぎる段階で子犬を売買しているケースもあり、母親や兄弟たちと触れ合うことで学べることが不十分な状態で、新しい飼い主のもとへ行き、結果しつけが上手くいかない場合もあります。

散歩中に他の犬とすれ違いざま吠えかかるのは、犬同士仲良くする方法を知らないのです。生後一ヶ月、二ヶ月のなかで刷り込まれるはずだった学習内容がないポメラニアンはしつけも難しくなります。

要求によって吠える場合

構ってほしいという気持ちから無駄吠えをすることがポメラニアンは多く見られます。飼い主への愛着が強い犬種だからです。吠えることで注目されたいのです。

一度でも吠えた後に構うと味をしめ、常にそういう行動をとることになります。

例えば、朝早くに吠える犬がいます。その時間に吠えれば飼い主と触れ合えるとインプットされてしまっているのです。「吠える=飼い主が来る」ことがわかっているので、毎朝吠えるようになってしまいます。
この時の犬の要求は飼い主さんを呼ぶことですから、ここで「うるさい!静かにしなさい!」と怒ったところで、犬にとっては「声をかけてもらった」「かまってもらった」という認識にしかならず、しつけを失敗してしまうのです。

飼い主とのコミュニケーション不足で吠えることもあります。毎日愛犬と遊ぶ時間を作っていますか?
犬は、もともと群れで生活していた動物です。一人でお留守番をさせることは、仕方がないことですが、必ず愛犬とコミュニケーションを取る時間を儲けましょう。そうでないと、犬もストレスになり、無駄吠えが激しくなる可能性があります。

ポメラニアンは賢い犬種です。どうすれば自分が構ってもらえるのかを学習しています。そして効果があるのが吠えることだと知っているのです。

吠えないポメラニアンにするためのしつけ

吠えないポメラニアンにするために

子犬の時期は、社会性を身に付けさせましょう。

まずは子犬の時期のしつけが大切です。社会化の時期にいろいろな犬や環境に触れさせて慣れさせます。これで吠える機会もグッと減ります。散歩中に他の犬に吠えかかったり、来客が来ても吠えたりしなくなります。

ドッグランに行くといろいろな犬に出会えますし、触れ合えるのでお勧めです。この中で犬同士の係わり方を学んでいくこともできます。社会化が不十分なポメラニアンはずっと吠えている可能性もあります。

吠えても叱らない!

吠えても叱るのは我慢です。吠えたら注目される、この図式が一番厄介な結果になります。いつまでも吠え止まなくなります。

吠えたら叱るのではなく、吠えそうになったら「フセ」または「オスワリ」、「マテ」などの指示を与えます。
特にフセの状態で吠え続けることは困難なので、吠えるのは止まります。オスワリやマテでも構いません。吠え止んだらすかさず褒めておやつを与えます。これで確実に改善されていきます。

ケージの中で吠え続けているのは完全にコミュニケーション不足です。日々のブラッシングや散歩などを忘れずに行い、愛犬と触れ合う機会を増やしましょう。独りの寂しさで情緒不安定になっている可能性が高いです。

どうしても無駄吠えが止まらない場合は、しつけ教室に通わせる(数週間預ける)か、無駄吠え防止首輪を使用します。こちらの首輪は天罰式にポメラニアンの無駄吠えを止めるものです。スイッチひとつで首輪に信号を送れます。一日でかなりの効果を発揮するといわれています。

基本的には子犬のころから社会化の機会を作り、しっかり定期的に面倒を見てあげれば大きな問題は起こりません。子犬からしつけるという視点はとても大切です。

この記事を書いた人

OSUWARI編集部