ポメラニアンの性格
その外見とは裏腹に気が強く自己主張が激しい一面も
フワフワした被毛につぶらな瞳。とても愛らしい表情と姿で大人気のポメラニアンですが、内面は意外に気が強く自己主張も激しいです。
祖先はサモエドと呼ばれる北方のソリをひくスピッツ系の大型犬です。それが欧州で牧羊犬として広がり、小型化し、カラーも増えて現在に至ります。
ですから協調に長け、飼い主の気持ちを理解することのできる高い能力を有しています。
ポメラニアンが見た目と異なり勇敢なのもそういった理由によります。相手が大型犬であっても一歩も引かずに吠え続けます。
気が強く、自信家なところがポメラニアンの性格の特徴です。
牧羊犬時代の名残があって警戒心も強いです。見知らぬ人や犬に対してはまず吠えかかります。
頭もとても賢く、しつけなどの飲み込みもいいですが、反面、飼い主との主従関係が崩壊すると手の付けられない我がままポメラニアンに育ってしまいます。
ポメラニアンのしつけで気をつけること
無駄ぼえ、噛みぐせがつかないように子犬の時からしつける事が大切です。
子犬の時期にしつけをしないと、吠え癖のあるわんちゃんになりやすいので、時には厳しくしつけをすることも大切です。
生後5ヶ月前後はパピートレーニング
ポメラニアンのしつけは生後五ヶ月までです。この間に出来る限りのしつけをしていきましょう。
まずはしつけの土台となるパピートレーニングからです。
①どこを触られても大丈夫にする
②他人が部屋に入っても大丈夫にする
➂口や耳もしっかり掃除することができる
④雑音や騒音に慣れる
スキンシップはたくさんとってあげましょう。小型犬は、身体が小さいので、人に慣れさせないまま育つと自分の身を守ろうとして、手を出しただけで吠えたり噛み付く犬になってしまいます。抱っこだけでなく、手足、お腹などいろいろな場所を触って慣れさせることです。
そうすることで、歯磨きや耳掃除も楽にさせてくれるワンちゃんになりますよ。
また、小さい頃から外に連れ出すのも大切なことです。
外のニオイや音を小さい頃から聞くことで、お散歩やお留守番などの安心してできる子になります。初めは、いきなり歩かせないで抱っこのまま、家の周りをぐるっと回るだけでもOKです!徐々に慣れさせましょう。
一番苦労している飼い主さんが多い、ポメラニアンの無駄吠え
ポメラニアンを飼っている飼い主さんの多くが悩まさせるのが、無駄吠えです。
気が強い性格ということもあり、興奮すると高い声でキャンキャンと鳴き、手に負えなくなってしまうことも…
そうならにためにも、子犬の時期にしつけを行いましょう。
しつけ方については「夜鳴きの原因別でみる対処法7つ」を参考にしてください。
現在ポメラニアンの無駄吠えで悩んでいる飼い主さんは…
成犬になっても無駄吠えが無くならず、
- 毎日寝不足だ
- 近所で肩身が狭くなっている
- 自分自身もストレスを感じてる
こういった悩みを抱える方は少なくありません。しつけ方が間違っていると、いくらやってもポメラニアンの無駄吠えはなくなりません。
成犬になったポメラニアンのこういった無駄吠えの原因は
- 社会性不足
- 飼い主との主従関係の逆転
が原因だと考えられます。
他の犬や外出の機会が少ないことで、社会性がまったく身についていないのです。また、その見た目の可愛らしさからついつい甘やかしてしまう飼い主さんが多く、その結果飼い主よりも自分の方が上の立場だと思ってしまいます。
そのため、社会性や主従関係を正すことがポメラニアンの無駄吠えを直す一番の近道です。
具体的なしつけ方法については「犬にバカにされてない?主従関係更生カリキュラム」を参照してください。
また、ポメラニアンの無駄ぼえのしつけについて「吠えるポメラニアンのしつけ方」を参考にしてみてください。
家具や洋服がボロボロ…噛みぐせのあるポメラニアンのしつけ方
無駄吠えと同様にポメラニアンの噛み癖で困っている飼い主さんも多くみられます。
これは、無駄吠えと同様に主従関係が逆転していることで、『自分はリーダーであるから家のものは全て自分のものだし、自分の好きなようにしていい』と勘違いしているのです。
子犬の時期の甘噛みをきちんとしつけしましたか?大人になれば直るだろう…甘噛みだからついつい許してしまっていた…とそのままにしておくと、成犬になっても噛み癖は直るどころか、悪化するケースも少なくありません。
- 甘噛みをされたら低い声で「ダメ!」と叱る
- 手にじゃれるような遊びはしない
ダメ!と叱った後は、すぐにケージに入れ背中を向けて無視してください。
叱られること以上に飼い主に無視されることはポメラニアンにはキツイことです。しばらくしたらまたケージから出して遊んでください。まだ噛むようでしたら同じ動作を繰り返します。やがて人の手を噛むと楽しくないということを学習するのです。