噛む柴犬にならないために、子犬の時期にやるべきこと
柴犬は主人や親しい人間には従順ですが、見知らぬ人に対しては警戒心が強いとされています。仮に見知らぬ通行人に噛みついたら大変なことになります。慰謝料や損害賠償を請求されることもあります。
飼い主やその家族に噛みついて流血させてしまうこともしばしばです。
まずは、噛む癖がつかないように、飼い主が子犬の時期にやっておくべきことをご紹介します。
社会性を身に付けること
- 子犬の時期から他の犬と交わる機会を作ること
- 近所の人たちに可愛がってもらって触ってもらうこと
この二点が実行できれば他人を噛むような成犬には育ちません。
犬は犬同士の係わりの中で相手を噛むと自分も同じように噛まれることや、噛まれるとどのくらいの痛みなのかを学ぶのです。また、近所の人たちに触ってもらうことで人間に対する警戒心をなくしていきます。これは飼い主も意識してどんどん体を触っていきましょう。
このように社会性を身に付けることで相手に噛みつく習慣はなくなっていきます。
噛みぐせ、甘噛みは早めにしつけること
噛み癖や甘噛みは子犬であれば当然の行為ですが、それを放置しておくと成犬になった時に、噛みぐせがひどく手がつけられなくなてしまうこともあります。
「子犬の噛みぐせや甘噛みはいつか直る」という考えではなく、特に柴犬の場合はできるだけ小さいことからしつけていきましょう。
①無視してケージに入れる
飼い主に噛み付いたら、すぐにケージに連れて行きしばらく無視することです。顔をみて怒ったり、声をかけず、ひたすら無視してください。
これを何度も繰り返すうちに、噛む=構ってくれない と学習し、噛むことを自分からしなくなります。
無視しても、ダメだった…という飼い主さんは、完全に無視できずにいるのではないでしょうか?また、無視する時間が短いのでしょう。
できれば、背を向け顔も見せないことが好ましいです。
②子犬が噛じりそうなものを片付ける
靴下やクッションなど、柴犬が噛じってしまいそうなものを片付けておくのも1つの手です。
小さいことから、おもちゃだけと噛む生活をしていれば、成犬になっても洋服や家具は噛むものではないという認識になっているので、物を噛じるという行為を防ぐことができます。
叩いてしつけることは絶対にやってはいけません。
手で叩くことや新聞紙を丸めて叩くなど完全に暴力で押さえつける方法は、決してやってはいけません。
虐待行為でもあると当時に主従関係を築けなくなってします。
さらに、怒って叩いてしまうと、飼い主への恐怖やストレスにより噛む行為が悪化する場合があるので、決してやってはいけない行為です。
成犬になった柴犬のしつけ方
成犬の柴犬の噛みぐせを直すには、主従関係がしっかり築いていることが必須条件です。
愛犬が飼い主であるアナタを信頼していなければ、どんなにしつけても直らないでしょう。
まずは、噛むしつけを始める前に主従関係を正しましょう。
主従関係の築き方は「犬にバカにされてない?主従関係更生カリキュラム」を参考にしてみてください。
服や家具の噛みぐせがひどい子には、無視でしつける
成犬になっても噛みぐせがあるわんちゃんは、飼い主が甘やかしてい可能性が高いです。また、大きなストレスを抱えている可能性があります。
愛犬を甘やかしていませんか?
愛犬の要求に応えていませんか?
十分な散歩(運動)をさせていますか?
愛犬とコミュニケーションを取る時間を作っていますか?
適した環境を作ってあげられていますか?
それでも柴犬の噛みぐせが直らないようなら、ケージにいれて無視をしましょう。
柴犬は忠誠心が強いため、飼い主に人一倍信頼を置いています。そんな飼い主に無視をされては、柴犬にとってこれほど辛いことはありません。
先ほど書いたように、
- 声をかけない
- なるべく背を向ける
- 鳴いても反応しない
以上の点を気をつけて無視を繰り返すことで、柴犬も大好きな飼い主に無視されるのが辛いがために、噛むという行為を自分からしなくなるでしょう。
飼い主に唸る、噛み付いてくる柴犬には、主従関係を徹底的に改善する
柴犬はある日を境に突然牙を剥き始めるという話を聞きます。その多くが主従関係を築ききれていないことが原因です。
飼い主や家族、友達に向かって唸ったり、噛み付こうとしてくるのには、以下のことが考えられます。
- その人より自分が上だと思っている
- その人に恐怖を感じ、自分の身を守るために威嚇している
成犬になったからといってしつけを諦める必要はありません。手間暇はかかりますが、ここからのしつけも可能です。
その人より自分が上だと思っている
この場合は、柴犬に馬鹿にされているため「勝手に触るな!」「言うことを聞け!」とあなたが命令されている状態です。
成犬の柴犬に唸って吠えられるのは、人間でも怖いと感じるますが、怖いと思ってしまうと、相手の柴犬もそれを感じ取り、いつまでたってもアナタを認めてはくれません。態度だけでもいいので、堂々としていると愛犬の反応も変わってくるでしょう。
主従関係の築き方は「犬にバカにされてない?主従関係更生カリキュラム」を参考にしてください。
自分の身を守るために威嚇している
柴犬にとって、人間は自分の何倍も大きい生き物です。そんな相手に叩かれたり、怒鳴られては犬も恐怖を感じます。
飼い主がそういった、暴力的だったり、恐怖の対象となっては、犬は自分の身は自分で守るしかなくなってしまいます。
そのため、常に警戒し人に対して唸る、噛むといった行動になるのです。
柴犬はしつけが難しい犬種ではありますが、決して叩いたり、怒鳴ったりしてしつけることはNG!
叩くや怒鳴るだけでなく、驚かすのもしないようにしましょう。
犬はビックリしたときに、反射的に牙を向けてしまうことがあります。突然触ったり、大きな音を立てるのは避けましょう。