うれしょんはなぜするのか?
そもそも、なぜ犬はうれしょんをするのでしょうか?
犬が興奮するからというのは原因の1つですが、興奮してもうれしょんをしない犬もいます。この違いはなんでしょう?
うれしょんする犬というのは、膀胱の周りの筋肉(膀胱括約筋)が弱い犬なのです。筋力が弱いから、嬉しくて興奮したときに膀胱をコントロールできず、おしっこがピッピッと漏れてしまうわけです。
そのため筋肉があまり発達していない子犬にうれしょんはよくみられます。
ですから大人になって膀胱の筋肉が発達してくると、自然にうれしょんは収まる場合が多いのです。
いつまで続く?子犬のうれしょんの時期
大人になると収まるとは紹介しましたが、実際どのくらいの年齢までうれしょんは続くでしょうか?
うれしょんは、犬が成犬になる年齢まで、だいたい2歳くらいでおさまります。
もちろん散歩や遊びなど運動をよくしている子ほど早めに収まる可能性が高いようです。
注意!成犬や老犬は病気の可能性も
成犬なのに急にうれしょんをするようになったり、とくに興奮していないのにおしっこが出る場合は、「尿失禁」の可能性があるので一度動物病院で獣医師に診てもらいましょう。
また、子犬の頃からうれしょんが治らないという場合は、単純にトイレトレーニングが失敗している可能性もあります。興奮以外になにか規則性がないか、よく観察してみてください。
うれしょんの対策方法としつけ
犬が大人になればうれしょんは収まるといわれても、おしっこで服や部屋が汚れるし、自分だけならまだしもお客さんにまでかけたりする子だと困りますよね?
じつは大人になるまで待つまでもなく、うれしょんをなるべくさせないようにしつけたり対策することは可能です。
うれしょんの対策方法としては次の2つが有効です。
- 興奮させない
- トイレを済ませる
この2つを元にしつけることで、うれしょんの対策になります。
うれしょんをさせないしつけの方法
犬を興奮させない
うれしょんは興奮することで起こるわけですから、なるべく興奮させないことが一番簡単な方法です。
犬が興奮してきたら「待て」「おすわり」「伏せ」などで落ち着かせるようにしましょう。
もし、まだあなたの犬が「待て」や「伏せ」ができないなら、興奮したら背を向けて無視する、静かになったら犬のほうを向いて優しく褒めるを繰り返してください。ただし、大げさに褒めると犬がまた興奮してしまうので軽く褒める程度にしましょう。
この訓練を何度か繰り返すことで、犬は静かにしないと相手にしてもらえないことを覚えてくれます。そして、犬が興奮しなくなることで、うれしょんをしなくなるわけです。
また、外出から帰ってきた際は「ただいま」などの声掛けは行わず、犬が落ち着くまで無視してください。
この行動はうれションの対策にもなりますし、犬と飼い主の正しい関係をきずく上で重要です。
事前におしっこをさせる
食事や遊ぶタイミングでうれしょんをしてしまう犬であれば、その前にトイレに行かせることでうれしょんを防ぐことができます。
膀胱が空であれば当然おしっこは漏れないからです。
もしまだトイレトレーニングが終わってなければ、まずはトイレのしつけから教えてあげましょう。
子犬のトイレトレーニングについては「子犬のトイレトレーニングと失敗しないコツ」の記事を、成犬のトイレトレーニングについては「まだ間に合う!成犬のトイレトレーニング」の記事をご覧ください。
服従の意味でうれしょんする場合も
ちなみに、うれしょんは犬が「嬉しい」気持ちばかりでおこる生理現象ではありません。「恐れ」や「服従心の現れ」としてする場合もあります。これは犬の本能からで「びびりしょん」とも呼ばれます。
もともと群れで生活していた犬は縦社会であり、群れの中でも目上の犬に対して、目下の犬が情けない姿をみせる習性があるのです。
とくに大人しくて優しい犬によく見られるオシッコですので、興奮しているというより恐れているのかもしれません。あまり叱ったりせず、優しく接してあげましょう。
提案ですが、愛犬に可愛い服などを着せてみてはいかがでしょう?
素敵な可愛い服を着た犬の姿に、思わず優しい表情になるかもしれません。
そうすれば犬のほうも、あなたを恐れたりしないでしょう。
どうしてもびびりしょんで困っている方はこのほうほうを試してみてください。
特定の人にうれしょんする場合
特定の人にうれしょんする犬もいます。
これは主に2つの理由があり、「嬉しい場合」と「恐れている場合」です。
嬉しい場合というのは、嬉しくて興奮している状態ですから、さきほどご紹介したように犬が落ち着くまで、無視してもらいましょう。
過去に一緒に遊んでくれた人やエサを貰ったなど良い思い出がある人や、犬が好きな匂いがしているのかもしれません。
恐れている場合というのは、さきほど紹介したように服従の意思を表明しているからです。
優しく接しているうちにしなくなるでしょう。
うれしょんする犬に、やってはいけない事
次にうれしょんをしつける際にやってはいけない事をご紹介しておきます。
水を飲ませない
うれしょんは膀胱を空にすれば防ぐことができます。
だからといって、あまり水を飲ませないという方法は本末転倒です。水を飲ませないと犬が脱水症状を引き起こす可能性が高くなりますし、腎臓の病気になる危険性もあるからです。
脱水症状は最悪死亡してしまう事もあるので、脱水症状を引き起こすような状況は作らないように、水抜きは絶対にやめましょう。
激しく叱る
もう一つしてはいけないのが、厳しく叱ることです。
うれしょんは服従や甘えの姿勢を現す、犬の本能的な行為なので怒らないようにしましょう。
人でもそうですが、こちら側が嬉しい感情を現したときに怒られると想像以上にショックなことです。それは犬も同じ。叱ることでうれしょんがひどくなることはあっても、治ることはありません。
犬と幸せな関係を築くためにも、うれしょんをしたからと叱るのは絶対に止めてください。
うれしょんの消臭対策
犬のおしっこで服が汚れたり、気に入りの絨毯に臭いをつけてしまったり。
もう捨てるしかないと諦めてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなことにならないように、おしっこの臭いはその都度、しっかりと消臭することが大切です。
犬のおしっこの消臭には「ニオワンちゃん」というバイオ消臭剤がおすすめ。微生物の力で消臭してくれる商品です。
ニオワンちゃんは、お家のフローリングや柱、壁だけでなく、カーテン、ソファ、カーペットなどの家具、トイレシートに至るまでありとあらゆる場所で消臭効果を発揮します。
特におしっこをしてすぐの場合は、急いでニオワンちゃんをかけてみてください。あっと驚く間に臭いが消えてしまいます。
お布団やソファの場合は、気になる部分にニオワンちゃんでひたひたに濡らし半日ほど置いてみましょう。その後すすいで乾いたタオルで拭き、天日干しもしくはドライヤーで乾かせば大丈夫です。洗濯できるもなら、半日ほど浸したあと普通に洗濯するとさらに臭いがとれますよ。
家中の家具やモノに使えるので、お部屋をまるごと消臭できますね!
天然素材で安心!
これほど強力な消臭剤ですが、ニオワンちゃんには塩素などの化学物質は入っていません。
ニオワんちゃんの成分として含まれているのは、有用微生物群、黒糖、タンパク質(大豆)、植物抽出液、消泡剤(0.01%)、水です。
ちなみに消泡剤というは、材料を攪拌する過程で泡が出て有用成分が流出するのを防ぐ為のもので、食品添加物として認められているので乳製品などの食品製造でもよく使われているものです。
つまりニオワンちゃんは、99.99%の天然素材と、0.01%の食品添加物が原料。これなら全く心配ありませんね。
ニオワンちゃんが臭い!?
消臭剤として素晴らしいニオワンちゃんですが、1つデメリットがあります。
1つはニオワンちゃんそのものが、かなり臭いということ!
じつはこの臭い、主成分である有用微生物群の発酵臭。
最初は気になるかと思いますが、使うときは10倍に薄めますし、まいてから6~48時間くらいで臭いは消えるので安心です。
最大でも2日我慢すれば、おしっこの臭いが消臭できるわけですから、あまりデメリットとはいえないかもしれません。
また、生理的に我慢できない場合、「ニオワンちゃんが臭いから使いたくない」という理由で全額返金OKだそうなので、その点でも安心ですね。
ニオワんちゃんのことが気になった方のために、公式サイトをご紹介しておきます。
公式サイトではただいまキャンペーン中なので、Amazonなど他のお店より安く購入できますよ。
うれしょんをしやすい性格
うれしょんをしやすい犬の性格は興奮しやすい犬、飼い主や家族に服従をしている犬、飼い主や家族に甘える犬に多いとされていて、特に子犬の時期に多い傾向があります。
その他にも、精神的に弱い、飼い主に依存しているなどの性格の犬もうれしょんをしやすい傾向があり、オスよりもメスに多く見られます。
- トイプードル
- パピヨン
- ヨークシャーテリア
- アメリカンコッカースパニエル
- イタリアン・グレーハウンド
- シェットランドシープドッグ
- ミニチュアシュナウザー
- マルチーズ
- パグ
- フレンチブルドッグ
これらの犬種は優しくて飼い主に依存しやすい性格なので、飼育する際は特に気をつけてあげましょう。
まとめ
うれしょんは飼い主にとって信頼している証であり、甘えてくれている証なので非常にうれしいですが、それを放置すると毎日うれしょんをされる事になり、掃除などが面倒となり、怒ってしまう可能性もあります。
犬にとって自分の感情を精一杯示した結果、怒られるとどうしたらいいのか迷ってしまいますので、できる限りうれしょんをした事に関しては怒らずに、どうしたらうれしょんをしなくなるのかを考えて行動しましょう。
うれしょんは感情を表す方法の1つですが、うれしょんだけが感情を表す方法ではありません、その事を服従訓練やしつけを教える中で犬に気付かせます。
そうする事で飼い主にとっても、犬にとってもストレスが少ない生活を送ることができます。