犬のストレス解消法ー症状と原因

犬もストレスを感じます

ストレストとは、保たれている一定の体の状態を乱す内的・外的な刺激を指します。犬も人間同様にストレスを感じます。ストレスを感じることで、自分の体や心の損傷を自覚し、これ以上広がらないような防衛策をとれるのです。そしてそのことを犬特有のサインで飼い主に伝えます。それをストレスサインと呼びます。

ストレスを感じるとどうなるの

血糖値が上昇したり、胃潰瘍などの病気を誘発したり、断続的なストレスにさらされている人間同様に犬の健康を大きく損なうことになります。
感じているストレスに対して一定の処置をしてあげなければ、愛犬の寿命を縮める結果になるのです。

ストレスからくる病気については、急性ストレスというすぐに症状に出るケースと、時間をかけてストレスを感じて免疫障害になったりするケースに分かれます。

犬がストレスを感じている時の症状、行動

犬がストレスを抱えている時の行動

いつもと違う行動や症状が見られる場合は何らかのストレスが原因と考えられます。ストレスではなく感染症やアレルギーの場合と区別してください。

下痢
ちょっとした環境の変化、暑さや寒さなどでもストレスを感じ、下痢になります。1日ぐらいであれば問題ありませんが、続くようだと病院へ行きましょう。

嘔吐
ストレスから下痢になって、その処置で絶食をすると嘔吐が起こったりします。白い嘔吐物はストレスからくるものですが、赤や黒い場合は病院へ行きましょう。
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血便
興奮したり食あたり、ストレスが続くと血便になります。1日で止まればストレスですが、数日続くようだとウイルスや炎症の可能性もあります。
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臭い
犬はストレスがかかると一瞬で強い悪臭を発するようになります。シャンプーしてもすぐに臭う場合は、慢性的なストレスが関係しているかもしれません。
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脱毛
換毛期には全体的に毛が抜けますが、一部だけが抜ける場合はストレスかアレルギー皮膚炎などが関係しています。

一か所だけ自分の体を舐め続ける
前足や腹部を舐め続ける行動で、強迫神経症からの常時行動で、自分を落ち着ける癖のようなものになっている場合があります。

無駄吠え
唸り声をあげたり、威嚇するような声を出す場合もあります。
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自分の尻尾を追いかけまわす
幼い頃は自分の尻尾だと気づかずに追いかけている場合もあります。

まったく動かなくなる
うつ状態や不活発な状態です。病気を併発しているケースもありますので注意してください。

鳴く
クンクンと鳴くのもストレスサインのひとつです。

同じ場所を行ったり来たりする

ストレスの原因

犬がストレスを感じる要因は多々あります。

肉体的なストレス
暑さや寒さ、空腹やのどの渇きなどです。何かしらの痛みを受けた時も同様です。

欲求不満からのストレス
飼い主にかまってもらえない、退屈、不快な外的な刺激がある場合です。

犬のストレス解消法

犬のストレス解消法

当然ですが何をストレスと感じているかによって解消法は変わります。

温度(暑い、寒い)
室温の調整が必要です。屋外で飼われている場合は特に注意が必要になります。

食事
適量をしっかりと調べて調整しましょう。多い量も体に負担をかけます。少ないと大きなストレスとなります。

愛情
スキンシップをとりましょう。ブラッシングやマッサージなど日々、愛情を注いであげてください。赤ちゃんや子どもに飼い主の時間を取られるだけでも犬はストレスを感じます。

欲求を満たす
好奇心が強い犬には新しいおもちゃや違う景色を見せてあげます。狩猟欲求はおもちゃを投げてとってくる遊びをして満たしてあげましょう。

不快な環境
キラキラ・ひらひらする物を見たり、大きな音や金属音を聴いたり、風を感じたりするだけでストレスを感じます。環境を整備してあげましょう。

欲求を抑える
不妊手術が効果的です。欲求不満が確実に軽減されます。

薬の効果
海外には「DAP」という犬用の人工鎮静フェロモンがあり、一定のストレスを軽減してくれます。

特別な処置が必要なわけではありません。飼い主が愛情を持って健康管理や環境の整備を日々気にしてあげることで、愛犬のストレスは大幅に変化します。

この記事を書いた人

OSUWARI編集部