散歩中に吠える
お散歩中、向こうから歩いてくる人や犬を見て、吠え掛かるわんちゃんの場合、怖がりな性格の犬が多いといわれます。犬は本来、闘争心のある動物ですので、先に吠えらるのが怖いと思うあまり、自分が先に吠えようと構えて歩いています。
そのため、かなり遠くを見て警戒しています。一旦吠えてしまうと興奮してしまい、吠え止むまで時間がかかってしまうので、出来るだけ吠えさせないことが大切です。
では、警戒心で吠えてしまうわんちゃんを吠えさせないようにするのはどうすればいいのでしょうか。
人や他の犬に吠える場合のしつけ
飼い主さんは進行方向に目を配り、犬が吠えそうな人や他の犬を見つけたら、その場で立ち止まり、犬と共に相手が通り過ぎるまで待ちます。
その際、犬に声を掛けながら「おすわり、マテ」と動かないように命令します。吠えそうになったら吠える前に「ノー」と抑制し、声をかけ続けて通り過ぎるまで、絶対に吠えさせないようにしましょう。吠えずにやり過ごすことが出来たら、たくさん褒めてあげてくださいね。
この指示に従えないわんちゃんは、あなたとの主従関係がしっかり築けていません。ますは、どんな状況でも「おすわり、マテ」ができるようにしましょう
主従関係の築き方はこちらの記事を参照してください。
⇒主従関係更生カリキュラム
おすわり、マテができないわんちゃんはコチラ
⇒しつけの為に覚える「おすわり」「待て」の教え方
車や自転車に吠える場合のしつけ
自転車やオートバイに吠える場合の対処方法も、基本的には人や犬の場合と同じです。 ですが、大きな音や大きな車体から、警戒心というより恐怖心から吠えている可能性が高いです。
愛犬が吠えている時、あなたはどんな心情でいますか?
「また吠えたらどうしよう」「あ、車が来た!吠えちゃうかも!!」「うるさい!静かにして!」と不安になったりイライラしたり、慌てていませんか?
恐怖で吠える犬の場合、飼い主さんの負の気持ちに愛犬も影響をされ、余計に不安や恐怖から吠えて、止まらなくなってしまうのです。
まずは、飼い主であるあなたが堂々とすること!「こんなの対したことないでしょ!」「私がついているからそんなに怖がるな!」と愛犬を気持ちでリードしてあげましょう。
あとは、車やバイクなど吠える対象に慣れさせることです。怖くないんだよと少しづつ教えてあげてください。
それでも、吠えが止まないとい場合は、元々犬と飼い主との信頼関係が気づけていないのかもしれません。そのため、いくらあなたが堂々としていても、犬からしたら信頼できる相手ではないので、安心感につながっていない可能性があります。
お互いが信頼しらう関係の作り方
⇒主従関係更生カリキュラム
リードを引っ張って言うことを聞かない
お散歩のとき、飼い主の歩くスピードに合わせて、横に並んで歩くのが最も好ましい歩き方ですが、犬が先に歩き、飼い主をぐいぐい引っ張るお散歩は、出来れば避けたい歩き方です。本来はリード(引き紐)がピンと引っ張られることなく飼い主の横につき、飼い主が立ち止まれば犬も立ち止まるのがよいお散歩です。
ついつい先に犬が歩いても、「コイ(来い)」で横に戻れる犬であれば、車道近くを歩いても安全にお散歩が出来ます。
リードウォーク(ツケ)のしつけ方は、犬の散歩の仕方。時間、持ち物、しつけ方の「リードウォーク(ツケ)で引っ張らない犬にしよう」と参考にしてください。
リードを引っ張った時、咳をするけど大丈夫?
お散歩やしつけ訓練中に、自由に移動しようとする犬をとめたり方向転換するのに、リードをクイッと引っ張るというしつけ方法をよく聞くと思います。
そのとき、犬が苦しそうに咳をするから可愛そうという飼い主さんがいます。そのため、リードでなくハーネスに変える方もいますが、散歩のしつけには、リードが適切です。
咳をするのは、リードを引っ張る方向が間違っているからです。リードを後ろの方向に引っ張っていませんか?引くといっても「真上に引っ張る」のが正しいリードコントロールです。
基本は、リードを短く持ちましょう。犬が引っ張ったら一度紐を緩めます。そして、犬の真横まで近づき、真上にリードを引っ張ります。真上に「チョン」です。繰り替えすことで、引っ張って勝手に歩いてはいけないと学習します。
リードチョンに関係なく咳をしている場合は、病気の可能性があるので、獣医師にみてもらいましょう。
散歩中に拾い食いをする
犬はとにかく好奇心旺盛!! 興味を持ったものには、「なんだろう」と臭いを嗅いで調べようとする本能がります。
そのときに飼い主さんに怒られたり、取り上げようとすると、犬は「怒られるから口の中に隠そう」「取られないように食べちゃおう」と食べてしまいます。
誤って中毒物や破片を口にしては大変です。犬の散歩中の拾い食いは止めさせるようにしましょう。
散歩中のおやつは、飼い主さんの手から与えられるものと教える
①まず犬が大好きなおやつを道の先に投げます。
②すると犬は「あっ!おやつだ」と投げたほうに飛んでいきます。リードをしっかり持ち、犬が投げたおやつに届かないようにしてください。
③投げたおやつは飼い主さんが拾い、それを飼い主さんが手から食べさせます。
これを繰り替えすことで、落ちているものを食べなくても、飼い主さんの手から渡されると学習します。
散歩中マーキングをする
犬にとってマーキングとは、犬の本能の一種「権威本能」によるもので、「よろしくね」と名詞を置いていくようなものです。
この意識が高い犬ほど足を高く上げて、高い位置におしっこをしようとします。
本能だからしょうがないと思っている飼い主さんもいますが、マーキングの行動を続けていると、飼い主に対する「服従本能」が薄れ、自分のほうが立場が上だと勘違いする可能性もあります。
それだけでなく、リーダーとして育つと自分が群れを守らなくてはと、いつもピリピリした緊張状態が続き大きなストレスになります。
愛犬がマーキングをしようとしたら、クルッと方向転回してその場から離れましょう。このとき引っ張られないように、リードコントロール(リーダーウォーク)をマスターすることが大切です。
散歩中、突然歩かなくなる、進もうとしない
本来犬は、運動好きで活発な動物で、お散歩も大好きなはず。しかし、歩くのを嫌がる、散歩に行きたがらないという場合は、何か他に原因があるのかもしれません。
犬が歩きたがらない、散歩を嫌がる場合は、まずそれらのことについて、原因がないか調べてみましょう。それらの原因もなく、歩きたがらない場合は、わんちゃんのわがまま。犬のペースに合わせて立ち止まらず、飼い主の歩くペースでどんどん歩きましょう。声をかけて、テンションをあげると、犬も歩くようになってきます。
急に立ち止まる・進むのを嫌がる
散歩中に急に立ち止まるのは、「怖い」「疲れた」「抱っこして」の理由が考えられます。この時、強引に引っ張るのはNG! 引っ張れば引っ張るほど、逆効果でブレーキがかかり綱引き状態になります。また、老犬だと首の骨を痛める原因になるので、気をつけましょう。
その先に犬が「怖い」と思うものがあるのかもしれません。
「この先に住んでいる犬に吠えられる」「怖いものがある」という恐怖から、進みたがらないのかもしれません。
お店の旗やバイクのカバーなど、パタパタと風で不規則に動くものを怖がる子も多くいます。その先に大きな音や不規則な動きをするものがありませんか?
その場合、無理にその道を歩くのではなく、散歩道のルートを変えましょう。
疲れた・抱っこして
疲れたから抱っこして欲しいと訴えている場合もあります。
散歩の距離が長いのかもしれません。単にわがままになっている可能性もあります。
立ち止まれば、歩かせるためにおやつを貰えるなんて考えているワンちゃんもいます。
わがままで「歩かない」「抱っこして欲しい」という要求に応えていると、わがまま犬になってしまいます。
散歩の距離を変えるなどして、できるだけ自分で歩かせるようにしましょう。
ニオイをかいで歩こうとしない
散歩中立ち止まって他の犬のおしっこや草などの臭いを嗅いでいるのは、情報収集をしているのです。
どんな犬が通ったのか、自分の縄張りに何があるのか調べています。汚いと思う飼い主さんも多いとおもいますが、わんちゃんたちの本能なので、大目にみてあげましょう。
どうしても止めさせたい場合やしつこい場合は、ニオイを嗅ごうとした瞬間、鼻先と地面の間につま先を滑り込ませます。すると犬は一瞬ビックリします。犬は飼い主さんの顔を見ると思いますが、知らん顔してその場から離れましょう。
これを何回か繰り返すことで、臭いを嗅いで歩くことはいけないと学習します。
老犬のため歩くのがつらい可能性も
高齢になってくると、白内障やそのほかの目の病気が起こり、特に夕方、周囲が薄暗くなると目が見えにくくなり、歩くのを嫌がる場合があります。
また日中、お天気が良い時は、アスファルトが高温になるので、肉球が触れるのが熱くて、歩くのを嫌がる場合も。その他にも、爪のお手入れが不十分で、長い爪が邪魔で歩きにくかったり、股関節に炎症を起こしていたりなどがあるかもしれません。
小さいお友達は長距離を歩かされるとか、飼い主が言うことを聞いてくれないと愚痴っていたよ…
わがまま犬になっているのかもね…あなたがリーダーだとちゃんと教えてあげなきゃダメだよ!