このページでは、犬が臭い原因を「体臭」「耳の悪臭」「目やに」「口臭」「皮膚」「肛門臭」の6つに分けて紹介します。該当する箇所をすぐ読みたい方は、下記のボタンを押してください。
体臭の原因
昔はこんなに臭くなかったのに・・・
他の子と比べてうちの子は臭い・・・
犬臭さに悩んでいるあなたに、犬のニオイのさまざまな原因をご説明します。
そもそも犬のニオイの原因って?
犬には、「エクリン腺」「アポクリン腺」と2種類の汗腺があります。
エクリン腺は、足の裏や鼻の頭等の限られた部位にあり、よくポップコーンのニオイがすると言われています。
このニオイが移ることで、カーペットなどの悪臭の原因になることも。
一方、アポクリン腺は臭いニオイを発する汗腺です。
人間でいうと脇の下から出る汗がこれにあたります。
犬はこのアポクリン腺がほぼ全身にあります。
アポクリン腺は皮脂腺とつながっているため、皮脂を含んだ汗となります。
この汗と皮脂が酸素に触れると酸化し、雑菌が繁殖することで臭いニオイになるのです。
このニオイの元になる皮脂は、犬種によって分泌量が異なります。
- シーズー
- ビーグル
- コッカースパニエル
- ボストンテリア
- ブルドッグ
短毛種には皮脂の分泌が多い犬種が多く、毛が短いからとシャンプーやケアをしなくてもいいと思っている飼い主さんもいらっしゃいます。
しかし、じつは短毛種ほど直接汚れや雑菌が付いて繁殖しやすいので、ニオイやすいワンちゃんでもあります。
短毛種だからと全くお手入れしないと、皮膚トラブルの原因にもなります。
最低でも月に1回、汗をかきやすい夏場や、ニオイが気になるようなら月に3回程度洗ってあげましょう。
洗い過ぎはダメ!
逆に長毛種だから、臭いからとシャンプーの回数は増えていませんか?
先ほど紹介したように犬のシャンプーは月に1〜3回程度で十分です。
それ以上のシャンプーは犬の皮脂を奪いすぎて、皮膚トラブルの原因になりかねません。
もしかしたら、その犬臭さはシャンプーのやりすぎによる皮膚トラブルが原因かもしれませんよ?
一旦、シャンプーの頻度を下げてみましょう。
毎日ブラッシングしていますか?
シャンプーは、こまめにしているのにブラッシングはまったくしないという飼い主さんが多くみられます。
ブラッシングは、毛並みを整えるだけでなく、被毛についた汚れやフケ、死毛、ごみを取り除き臭いを予防にもなります。
長毛種のわんちゃんは、毎日ブラッシングするのが基本ですが、そうでないわんちゃんも定期的にブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングの後に、消臭スプレーをかけたり、ウエットティッシュで拭いたりすることでより効果的に消臭することができます。
脂質やたんぱく質の多い食事を与えていませんか?
脂質やたんぱく質を多く摂取すると、皮脂の分泌量が増加し、体臭が強くなる傾向にあります。
お肉をよく食する欧米の体臭が強いのもこのためです。
とくに動物性脂質が多く含まれている肉は、皮脂の分泌が盛んになります。
人間の食事や脂質の多いフードや異常に餌臭いフード、おやつを与えていませんか?
それが体臭を強くしている原因になっています。
触ったときにベトベトしたり、餌臭さが強いドッグフードは、脂質やたんぱく質が多い餌なので見直しが必要かもしれません。
うんちが柔らかったり、異常に臭くありませんか?
また、うんちが水っぽかったり、異常に臭かったりしていませんか?
その場合、腸内環境が悪化している可能性があります。
腸内環境が悪化すると、臭いの元となる悪玉菌が繁殖し、体臭や口臭が強くなります。
これらの臭いは、脂質の酸化が原因でもあるので、酸化を防ぐ大豆類やヨーグルト、オリーブオイル、ほうれん草、かぼちゃなどを食べさせましょう。
しかし、わんちゃんの食事管理はなかなか難しいものです。
食べてはいけないものや調理方法、摂取量を間違えると、下痢嘔吐、アレルギーを発症してしまう可能性もあります。
また、加熱することで失われる成分もあるので、摂取が難しいともいえます。
そのため、腸内環境を整えるサプリメントがおすすめです。
腸内環境を整えることで、体臭たけでなく老化防止や健康にもつながるのでおすすめです。
あとは、ブラッシングと食事で外と内から健康な体になれば、犬臭さは軽くなるはずだよ!
耳の悪臭改善
体臭かと思っていたら、耳から臭ってきていたということもあるほど、犬の耳の悪臭が強い場合があります。
シャンプーをしているのに臭う!という場合は、耳をチェックしてみましょう。
耳が垂れている犬は注意
とくに耳が垂れているわんちゃんは、耳の中の温度が上がりやすく、カビ・細菌が繁殖しやすい環境にあります。
そのため、耳垢がたまりやすく顔の近くが臭くなります。
- シーズー
- トイ・プードル
- マルチーズ
- ミニチュア・ダックス・フンド
- パグ
- ビーグル
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- ボーダー・コリー
- ラブラドール・レトリーバー
耳掃除につていは、愛犬の悪臭耳垢のせいかも?犬の正しい耳掃除の方法を参考にしてください。
耳掃除をしても臭う場合に考えられる病気
耳掃除をしているのに臭ってくる場合は、耳の病気の可能性が高いです。
耳の中にカビやミミダニなどで外耳炎になり臭ってきている可能性もあります。
その他にもアレルギーによる可能性なども考えられるので、自己判断せず、まずは病院で診察してもらいましょう。
目やに・涙やけの悪臭改善
目や目やにが悪臭の原因になっていることもあります。
目やにや涙やけで、目の周りの毛をが濡れることで、細菌が繁殖し臭いを発しているのです。
一日に数回拭いてあげましょう。
この時、強くこすってしまうと、悪化する可能性もあるので、優しくケアしてあげましょう。
犬の目ヤニの対処法については「犬の目やにが臭い時の対処法5つ」を参照してください
⇒犬の目やにが臭い時の対処法5つ
顔のしわによる悪臭
フレンチブルドッグやシーズーのように短吻種のわんちゃんは、顔にシワが多く、汚れやゴミ、皮脂がたまりやすい犬種です。シワに溜まった汚れや皮脂が、細菌を増殖させ悪臭に変わります。
- ブルドッグ
- フレンチブルドッグ
- シーズー
顔のシワの臭い対策
基本的には、毎日シワを掃除することです。ウエットタオルなどで丁寧に拭いてあげましょう。水分があると菌の繁殖の原因になるので、しっかり乾かすことです。
口臭からのニオイ
若い頃は比較的大丈夫ですが、年をとるに連れて臭いがきつくなる犬の口臭。
この口臭の原因は、歯石がたまり菌が繁殖していることです。愛犬の歯は、黄色や茶色くなっていませんか?黄色いのが歯石です。歯石を作らないためには、毎日の歯磨きを行うことが大切です。
歯磨きが苦手なわんちゃんは、歯磨きトレーニングをはじめましょう。
⇒初めが肝心!失敗しない子犬の歯磨きトレーニング方法
食べるだけで予防にもなるデンタルガムもおすすめです。
また、歯石が出来てしまったら、動物病院で除去してもらう必要があります。
愛犬の口臭に悩んでいる飼い主さんは、こちらを参考にしてください ⇒犬の口臭の対策と改善
肛門の悪臭改善
愛犬のおしりから、ウンチとも違ったとても臭いニオイがしたことはありませんか?
犬の肛門付近には、『肛門腺』と呼ばれる臭いニオイを貯める袋があるのです。スカンクが放つあの液体と同じものなので、臭いだけでなくニオイも取れづらいのが特徴です。
本来、排泄時に一緒に出るものですが、わんちゃんによっては上手く出すことができず、ふとした時に排出されすごい臭いを放つことがあります。
肛門腺は放っておくと、破裂することもあるので、動物病院やトリミング時に絞ってもらいましょう。
絞ってもらうことで、ニオイは軽減できます。どうしても気になる場合は、消臭力のある除菌スプレーでこまめに拭いてあげましょう。
肛門腺については「お尻を床に擦り付ける行為は、肛門腺絞りが必要です」を参考にしてください。
家・部屋が犬臭い場合の対策
なんだか家が犬臭い…と思うことありますよね?犬を飼っているからにはしょうがないことですが、来客時や服から臭わないか心配になりますよね。そんな部屋の犬臭さの対策をご紹介。
抜け毛を取り除く
カーペットや床に落ちている抜け毛が臭いのもとになるので、コマメに掃除しておきましょう
犬の毛布やベッドをこまめに洗う
犬の毛布やおもちゃなど、わんちゃんが毎日使うものは、抜け毛、皮脂、唾液など菌が付着した物がたくさんついています。定期的に除菌して、清潔に保ちましょう。
消臭グッズ
消臭スプレーなども効果的ですが、一番は脱臭機です。少々高価ではありますが、その効果は絶大です。どうしても部屋の臭いがきになる場合は、購入を考えてみてはどうでしょう。